夕方のニュースで、兵庫県の斎藤知事の速報動画が流れた。百条委員会では集中砲火を浴び、ほぼ全ての会派から辞職を要求され、それに対して答えを出す記者会見だった。知事に推薦した維新の会からも辞職するように求められ、吉村大阪府知事も直接説得に当たったとのこと。それらを踏まえて、斎藤知事が出した結論は・・・
続投。
辞職要求については真摯に受け止め、今後も一生懸命やらせていただく・・・という、とんでもない鋼のメンタルを披露。これはもう、自分からは絶対辞めないだろうな。
知事というのは、選挙で直接県民から選ばれているので、県議会の意見だけで辞めさせられない仕組みになっている。周囲がいくら辞職要求をしたところで、知事に応じる義務はないし、法的な効力もない。辞めさせるには、不信任決議案を出すしかない。
不信任決議案が提出されると、全議員の3分の2が出席した上で、出席議員の4分の3以上の賛成で可決となる。兵庫県議会は86人で、無所属の4人以外の会派は辞職要求しているので、誰も裏切らなければ可決するはず。
可決されると、知事は「失職」するか「議会の解散」をする。知事が失職を選んだ場合、新しい知事を選挙で選ぶことになる。議会の解散を選んだ場合、県議の選挙となる。新しく選ばれた県議達が不信任案を再可決すると、知事は失職する。
斎藤知事は絶対に失職なんて選ばない。
となると、議会は解散となり、県議は選挙のやり直しだ。現職県議達が、次の選挙で受からない可能性も大いにある。急激に翳りを見せ始めた維新あたりはヤバい。できれば、選挙なんてやりたくない。だから、必死で知事に辞職要求なんてしてるんだが、斎藤知事に応じる気なんて微塵もない。
不信任決議案が通ることを恐れて、賛成しない議員も出てきたりして。もしくは、議会に出席しないとか。どうしても知事を辞めさせたいなら、県議員達は自分の身を削らなくてはならない。さぁ、どうする。そういう計算をするのが「政治屋」だと、石丸伸二氏が言っていた。
一致団結して斎藤知事を辞職に持っていけるかどうか。今後の兵庫県議会に刮目あれ!w