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家から出たくない

斎藤知事の生出演

先日、読売テレビの「ウェークアップ」に斎藤知事が生出演していた。知事から、一対一の対談をリクエストされたようで、女性アナウンサーと対面でインタビューという形になっていた。ゲストに元大阪府知事松井一郎さんも来ていたが、斎藤知事と会話を交わすことはなかった。控室で挨拶はしたらしいけど。松井さんが大阪府知事だった頃、斎藤知事は部下として働いていたことがある。官僚時代の斎藤知事を知る人が、当時の彼を評価していたのと同様に、松井さんも大阪時代の斎藤知事を評価していた。

 

斎藤知事は、応援してくれる県民もいると言っていたが、マスコミはほとんどの県民が辞職を望んでいるというアンケート結果しか出さない。テレビだけ見ていると、応援してる県民なんている?と思うが、ネット界隈では応援の声は確かに多い。兵庫県は20年も同じ知事だった。まぁ、いろいろ問題があったから、県民は若い斎藤知事に期待したわけだ。実際、経済改革においても実績を残している。

 

斎藤知事の何がダメなのか、というテレビ局の質問に、「人が死んでるんですよ?」と答える人が多い。日本社会は、誰かが自ら命を絶つと、その責任を誰かに被せようとする。そして、亡くなった人は無条件で正義みたいになってしまう。今回、内部告発をした人は、斎藤知事よりずっと年上でキャリアも長いそうだ。斎藤知事は、これまでいろんなことを教えてくれたり、指導してくれる人だったと言っていた。だから、直接言えたはずなのに、匿名で告発文書を作って報道に流したことに、裏切られたような気持ちがあるのかもしれない。私達はその人物を全く知らない。

 

裏切られたといえば、自民党の県議達についてだ。維新の吉村知事が辞職を勧めたりして、斎藤知事のバックアップは維新のイメージが強いが、実際には自民党が出馬を要請たことで立候補に至った経緯がある。その後も、自民党はバックアップしてきたはず。百条委員会で高圧的な態度を見せていた奥谷委員長についても、斎藤知事にヘコヘコしていたと証言している人もいる。20年続いた政権にNOを突きつけて斎藤知事を推した自民党県議達が、完全に手のひらを返したばかりか、維新に責任をなすりつけていることにも、斎藤知事は複雑な思いなんだろう。斎藤知事はそんなことは言わないが、やたら「感謝している」を繰り返す裏には、複雑な胸の内があるんじゃないかと思う。

 

生出演を見ていて、元々真面目で熱心な人なんだろうな、とは思った。ただ、正しいと思うことを遂行する時、その邪魔をする人が許せないんだろうな。テレビで見ている感じでは、他人を怒鳴ったりするようなタイプには見えないが、それが事実だとしたら、邪魔になる人にイライラした結果なんだろうな。元明石市長の泉房穂氏と似たようなもんだ。今はニコニコしたおじさんとしてテレビに出ている泉氏だが、市長時代の暴言の数々はひどいもんだった。

 

斎藤知事は、進退について三連休でよく考えて、記者会見で発表すると言っていた。議会の解散を選ぶとしか思えないが、結果は発表を待つしかない。議会の解散となると、維新も自民党も心臓バクバクなんじゃなかろうか。でもまぁ、法律に則って進めるしかない状況だと思う。斎藤知事を支持する人達も、選挙で信を問うべきだと主張している。結果発表ーーー!を待つしかない。