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とりあえず、Bluesky始めました

映画「ある男」

Netflixで映画「ある男」を鑑賞。夫が仕事上の事故で亡くなり、妻が疎遠だった夫の親族に連絡したところ、夫が全くの別人だと判明。弁護士に依頼し、夫が誰だったのかを調べるというストーリー。

 

「夫」は壮絶な人生を送ってきており、身元を隠して生きてきた。「妻」も過去に悲しい別れや離婚を経験していた。その妻に依頼されて夫の調査をする「弁護士」は、帰化した在日朝鮮人であることで色々苦悩があった。登場するあらゆる人物に背景があり、何の罪もないのに肩身の狭い思いをしたり、逃げるような隠れるような生き方をしているのが、なんとも切ない。その一方で、堂々と悪いことしながら平然と生きてる人間もいて、実にもどかしい。

 

世の中には、法律に違反したわけでもない、倫理に反したわけでもないのに、世の中から差別される人達がいる。自分では打開できない環境や状況。手を差し伸べたいと思う人達すら遠ざけてしまう負のパワー。恵まれた環境で苦労を知らずに生きてきた人間こそ刺さる映画じゃないかと思った。